この記事は
■クリエイティブの営業職種
■各専門職の役割
が書いてあります。
こんにちは!thinc Partner編集部です。
前編では、クリエイター系の職種について書かせていただきました。後編では営業、マーケティング系の職種についてお伝えしていきたいと思います。
- AE:アカウントエグゼクティブ
- AM:アカウントマネージャー
- APL:アカウントプランナー
- Pr:プロデューサー
- APr:アソシエイトプロデューサー
- WPr:Webプロデューサー
- MPr:映像プロデューサー
- LPr:ラインプロデューサー
- PM:プロジェクトマネージャー(制作会社)
- Pm:プロジェクトマネージャー(映像)
- STPL:ストラテジックプランナー
- MPL:メディアプランナー
- DMPL:デジタルメディアプランナー
- SEO:SEOディレクター
- DA:データアナリスト
営業系(アカウント)
アカウントエグゼクティブ。AEと略されます。クリエイティブディレクターの部分でも触れましたが、エグゼクティブとは責任を持つという意味です。アカウントとはビジネスで顧客のことを指しますので、その会社における顧客の責任者ということになります。広告代理店では、かなり強い権限を持ちます。クリエイターがお客さんに提案したいものがあったとしても、AEがダメだと判断すればダメな場合が多いです。顧客のコンディションを知っているのはAEなので、違うといったら違うということですね。AEは多様な職種ですので、自主提案、パートナー企業と直接やりとりして納品まで完結するなど、自分の裁量で売り上げを作っていく職種になります。エグゼクティブと名乗らないタイプでアカウントマネージャーという場合もあります。
アカウントプランナー。プランナーという職業ですが、営業職ですね。広告代理店はメディアを買っていただくことで売り上げを作ることがあります。その際に顧客にメディアの提案をするのがアカウントプランナーであることが多いです。予算やスケジュール管理、提案などを行います。自社メディアを持っている企業にも存在する職種です。
プロデューサー系
プロデューサー、アソシエイトプロデューサー、Webプロデューサー、映像プロデューサー。プロデューサーとは何をする仕事なのかと言いますと、アサイン、予算、スケジュール管理などプロジェクトの全てを管理することが仕事です。ディレクターも実行予算、スケジュールなども管理しますので違いが分かりにくいと思います。例えば、Webを制作して、パンフレットも作り、映像も制作するようなプロジェクトの場合、各制作物にWebディレクター、アートディレクター、ディレクターが進行管理と納品責任を担います。その場合の全体予算とスケジュール管理は誰が行うべきでしょうか。そうです、それを行うのがプロデューサーです。Web、映像のみの場合でも、プロデューサーとディレクターが存在します。その場合は、どのような役割かと言うと、クライアントとの調整をプロデューサーが、制作進行管理と納品責任をディレクターが担当します。ひとりでフロント対応と実行を担当すると一度に関わることのできる業務数が少なくなってしまい効率がよくありません。特に実行業務の負担が大きいので、担当クライアントの数が減ってしまいます。そういった理由もあり、広告業界にも複数案件を管理するプロデューサーという立ち位置が生まれたのではないでしょうか。
制作進行系
ラインプロデューサー、プロジェクトマネージャー。どちらも、制作進行管理がメインです。この職種は、案件によってだいぶ変わってきますので理解しにくいところですね。ラインプロデューサー、プロジェクトマネージャーは映像の業界で言うと、案件の進行管理を行うのがラインプロデューサー、撮影現場の進行管理を行うのがプロジェクトマネージャーです。撮影現場は、分刻みのスケジュールを前編で記載したクリエイターがそれぞれに動きます。あるべき場所にスタッフがいない、モノがないなどの積み重ねで、刻一刻と撮影のチャンスを逃していきます。ラインプロデューサーは、映画などの何ヶ月もかかる案件の進行管理を行う役割です。また、ディレクターは現場では演出を行っていますので、全体を管理しながら細かいケアを行える職種は不可欠です。そうした役割を担うのがプロジェクトマネージャーです。
一方で、Web業界ではプロジェクトマネージャーという職業は全く変わります。ソフトウェア開発やバックエンドでデータベースなどを構築する案件の場合、要件定義と進行管理を行う職種が不可欠です。いつ、どのタイミングで確認、承認、検証を行うかを管理しないと理想とする納品を行うことができません。そういった業務を専門に行う職種がプロジェクトマネージャーと呼ばれます。文字通り、プロジェクトをマネジメントする方ですね。
プランナー系
ストラテジックプランナー。プランナーの最上流と呼ばれる職種です。ストラテジックとは戦略のことですので、その商品をどのような戦略でPRしていくかの企画立案を行う職種です。ストラテジックプランナーが考えるべきは、企業がどうのように成長できるかです。ブランドとしてどうあるべきか、コミュニケーションはどうあるべきか。また、広告戦略は?メディアプランは?コストと利益の配分は?効果へのコミットは?と多岐にわたります。もちろんひとりで行うわけではありません。メディアプランはメディアプランナーが、クリエイティブについてはクリエイティブディレクターが立案、実際のコミュニケーションはコピーライターが立案します。それらを統合的にどう効果的に利益と成長を見込めるか、戦略を立てるのがストラテジックプランナーと言えます。戦略を立てますので、データ分析や、データ構築などにも精通している必要があります。デジタルについても専門のメディアプランナーがいる場合があり、デジタルメディアプランナーと呼ぶ場合があります。
データ系
現在多くの企業が必要としている職種です。データアナリストやSEOディレクターと呼ばれます。データベースの設計や、SQLによるデータ抽出や集計のスキルを持っていること、統計学の基礎知識など専門的な知識が必要とされる職種です。今後の全ての媒体においてデータを見ていく業務の重要性は高まります。データ収集は自動で行えますが、そこから何を導き出すかを仕事とします。収集したデータを活用し、より高度で専門的な提案を行える人が求められています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
クリエイティブにとどまらず、色々なスキルを身につけて独自の活躍をされている方が多くいます。また、逆に営業的なスキルにとどまらず、クリエイティブ的なスキルを身につけ活躍される方もいます。フリーランスで活躍されるクリエイターのスキルアップに繋げていただければ幸いです。
thinc Partner 編集部
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