thinc Journalねぶた師 北村麻子さんインタビュー
『ねぶたを100年先まで残す』の読んでほしいポイント!
2025.11.4

こんにちは!thinc Partner編集部です。

この記事は、地域のクリエイティブ現場を届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている史上初の女性ねぶた師 北村麻子(きたむらあさこ)さんのインタビュー記事『ねぶたを100年先まで残す』について、読んでほしいポイントをお届けします。

——— 記事の概要

青森県の夏を彩る「ねぶた祭」。北村さんは、そんなねぶたを作るねぶた師として活躍しています。父である六代目ねぶた名人の北村隆氏の背中を見て育ち、2012年にデビューした北村さんに、ねぶた師としての1年や制作工程について、また経営者として、ねぶた師としてどのような未来を目指されているのか、クリエイターズマッチ代表取締役の呉京樹がお話を伺いました。

——— 読んでほしいポイント


誰もが「はじめて」からはじまる

デビューまで「通常10年」と言われるねぶた師。しかし、北村さんは縁あって修業開始から3年で正式な依頼を受けました。師であるお父様が熟考のうえ「やってみたらどうだ」と北村さんに伝えてくれたあとも、「まだ決心がつかなかった」といいます。そんな北村さんの背を押したのは、お母様から言われた「何年修業を積んだって、誰だって最初ははじめてなんだよ」の一言でした。業界によっては、世に出るチャンスを得るまでに苦労するものもあるでしょう。だからこそ、チャンスを得られたのであれば、「まだ未熟だから」と尻込みせず、思い切って飛び込んでみる。決断の大切さを感じられるエピソードです。

ひたむきな努力は
いつか周りに伝わる

「早期にデビューした史上初の女性ねぶた師」「父親は六代目ねぶた名人」である北村さん。デビュー直後は、周囲に受け入れてもらえない発言、見方をされることが多かったといいます。しかし、そうしたネガティブな反応は気にせず、とにかくねぶたに向き合い、愚直に技術を磨くことに注力しました。修業時代、気にせず修業に励んだことで周りの目が変わっていった実体験があったからこそ、「いずれ周りの状況は変わる」と信じられたと語ってくださいました。嫉妬を受け、心無い言葉をかけられたことのあるクリエイターにとって、励みになるあり方なのではないでしょうか。

周りと違うインプットが
独自性のある作品につながる

海外旅行や美術館巡りがお好きだという北村さん。西洋の石像や絵画が、自身のねぶた作りの新たな引き出しになっていると語ります。浮世絵など日本的な題材を参考にしているねぶた師が多いなか、外国の美術品からインスピレーションを受けることで、他の方とは雰囲気の違う、北村さんらしさを感じられるねぶたが生み出されているのでしょう。何かを作るとき、周りとは違うものを参考にしてみることが、独自性のある作品づくりにつながるのではないでしょうか。

——— まとめ

ねぶた師は、幼いころからやりたいことや将来の夢がなかった北村さんにとって、はじめて出会った夢でした。だからこそ、苦しいことがあっても簡単に投げ出すことなく、ここまで突き進んでこられたのでしょう。次世代へとねぶた文化を継承するために、「まずは自分たちが楽しむ背中を見せたい」と語ってくれた北村さん。作品を見て楽しんでもらいたいクリエイターにとっても、まずは自分が楽しむことが大切だといえるでしょう。北村さんの仕事への向き合い方や姿勢は、きっとクリエイターの皆さんの参考になるはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ.初めて夢に出会えた
Ⅱ.賞がすべてではない
Ⅲ.楽しむ姿を見せたい

thinc Partner編集部