thinc Journalアルティーリ千葉 代表 新居佳英さんインタビュー
『地元が誇れるバスケチームへ』の読んでほしいポイント!
2025.9.30

こんにちは!thinc Partner編集部です。

この記事は、地域のクリエイティブ現場を届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている千葉県千葉市をホームタウンとするプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」の企画・運営を行う株式会社アルティーリの代表取締役CEOの新居佳英(あらいよしひで)さんのインタビュー記事『地元が誇れるバスケチームへ』について、読んでほしいポイントをお届けします。

——— 記事の概要

千葉県千葉市をホームタウンとするプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」。「世界中のファンを魅了するクラブを創る」というビジョンを掲げ、既存のスポーツクラブの常識にとらわれないチームづくり、ブランドづくりに力を入れているクラブです。同クラブを運営する株式会社アルティーリの代表を務める新居さんに、アルティーリ千葉というブランドづくりにおいて重視していること、具体的なクリエイティブな取り組み事例、今後の展望についてお話を伺いました。

——— 読んでほしいポイント


目指すブランド像からぶれない施策

新居さんがアルティーリ千葉立ち上げ前から抱いてきたのは、「世界中の人の生きがいや働きがいを創出する存在になりたい」という想いです。アルティーリ千葉は、その想いの一環として立ち上げられ、「世界中のファンを魅了するクラブを創る」をビジョンに掲げています。そのビジョンを叶えるために重要なことは、ファンに「かっこいい」と思ってもらえるブランドをつくり上げること。その軸からぶれることなく、「マスコットキャラクターを持たない」「グッズの品質にこだわる」「スポンサー企業の広告もブランドカラーに統一」など、既存のクラブチームの施策にとらわれない独自の施策を進めてきました。その積み重ねが、熱狂するファンの増加につながっています。スポーツチームづくりに限らない、ブランドづくりのヒントとなる実例です。

まずは知ってもらうこと
試合観戦を無料にした1年目

プロバスケットボールのトップリーグであるB.LEAGUEの3部、B3リーグからスタートしたアルティーリ千葉。新規クラブは知名度が低く、試合への集客は容易ではありません。そこでクラブが1年目に行ったことは、観戦を完全無料にすること。当面のチケット収入はゼロでいいと振り切り、4、5年といった長期スパンでファンの最大化を目指しました。その代わり、リピート率にこだわり、必要なものにしっかり投資。2年目にはB2リーグに昇格し、同リーグのクラブでトップの平均入場者数を記録しました。知ってもらわなければはじまらないのは、ブランドも事業も同様。短期的な売上だけを見るのではなく、長期的に戦略を練り、時に思い切った施策を打つことが、後の飛躍につながるというエピソードです。

想いを伝え、共感する仲間を集める

アルティーリ千葉は、選手個人の能力ではなく、チーム全体で勝つことを信条としています。この根底には、新居さんがマンガ「スラムダンク」に出てくる湘北高校男子バスケットボール部のようなクラブチームをつくりたいという想いがあるといいます。監督も、チームスタッフも、選手も、その価値観を持って声をかけ、集めてきました。全試合に現地観戦に行き、チームメンバーに自身の想いを伝えることを大切にしているという新居さん。その積み重ねが強固な信頼関係を生み、チームの絆の強さとなって表れています。そうした姿勢がファンの熱量の高さにもつながっているのでしょう。組織づくり、ファンコミュニティの醸成におけるヒントになる事例なのではないでしょうか。

——— まとめ

無名のクラブチームから始動し、2025年でB.LEAGUE参入5年を迎えるアルティーリ千葉。今では、チームカラーのブラックネイビーやロゴを見て「アルティーリ千葉だ!」と喜んでSNSに投稿する人がいるほど、ファンに愛される存在となりました。「ファンの誇りになるチームにしたい」「そのためには、かっこよくなければ」と、考え抜きこだわり抜いたブランドづくりは、チーム全体を応援する「箱推し」を生む成果につながっています。何よりも、新居さん自身がアルティーリ千葉を愛し、企画運営を楽しんでいる様子が印象的でした。地域の盛り上がりにも大いに貢献しているアルティーリ千葉。ブランドづくり、地域貢献に関心のある方にとって、励みになる事例なのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ.無名クラブの大飛躍
Ⅱ.アルティーリ千葉の新挑戦

thinc Partner編集部