thinc Journal ヘラルボニー木村芳兼さんインタビュー
『個の幸せは、社会の変革の先に。』の読んでほしいポイント!
2025.7.1

こんにちは!thinc Partner編集部です。

この記事は、地域のクリエイティブ現場を届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている株式会社ヘラルボニー ISAI PARKコミュニティーマネージャー木村芳兼(きむらよしかね)さんのインタビュー記事『個の幸せは、社会の変革の先に。』について、読んでほしいポイントをお届けします。

——— 記事の概要

「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、創業の地である岩手県から障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー、株式会社ヘラルボニー。2025年3月、岩手県内唯一の百貨店、川徳(パルクアベニュー・カワトク)に旗艦店「HERALBONY ISAI PARK」をオープンしました。このISAI PARKでコミュニティーマネージャーとして活躍している木村さんに、ヘラルボニーに参画するまでのキャリアや参画理由、岩手県やISAI PARKでの取り組み、ヘラルボニーが目指す未来や木村さん個人としての今後について、たっぷりとお話を伺いました。

——— 読んでほしいポイント


「これだ」と思った挑戦に飛び込むことで、
人生の新たなステージが開かれる

神奈川県出身の木村さんのキャリアのスタートは、アパレル・アウトドア用品メーカーを扱うパタゴニア。そこから地域おこし協力隊として秋田県鹿角市に移住したことを機に、福祉の世界に足を踏み入れることになりました。まったく関わりのなかった福祉業界のリアルを知りながら活動を続けていった木村さん。とあるキャンペーンをきっかけにヘラルボニーを知り、「根本から変化を起こすことで、社会や世界全体がより良い方向に向かっていく」と考え、ヘラルボニーへの参画を決めました。地球環境に目を向けたミッションを掲げていたパタゴニアで過ごした経験、地域での福祉活動の経験など、木村さんの人生における点と点とが繋がった「ヘラルボニーへの参画」という挑戦。現状に不満はなくとも、「これこそが実現したい未来に近づける方法だ」と思ったとき、その選択肢を選ぶことで自分の人生が動くのでしょう。

一滴の雫から
出会いも活動も広がっていく

参画後、岩手事業部のシニアマネージャーとして、岩手県での活動を面として広げていく役目を担った木村さん。2025年3月からは、オープンしたISAI PARKのコミュニティーマネージャーとして、いろいろな人をコネクトするミッションを担っています。シニアマネージャー時代もコミュニティーマネージャーとなった今も、大切にしているのは、ひとつひとつの出会いです。雫を垂らすと、そこから波紋が徐々に広がっていくように、ひとつの活動が次の活動へと広がってきたというヘラルボニー。それと同じく、人との出会いもひとつの出会いが次の出会いを呼ぶといった具合に、波紋を少しずつ広げていきました。ひとつひとつの出会いや活動が広がり、時につながり、大きなものになっていく。目指すのは大きな変革でも、はじまりは小さな一滴だということは、大志を抱く方の励みやヒントになるのではないでしょうか。

世界の変革を遂げるまで
走り続けられる組織づくりを

社会の変革は一朝一夕に成し遂げられるものではなく、長い月日が必要です。さまざまな挑戦を続けていくために重要なことは、挑戦する人たちのコンディションを保つこと。コミュニティーマネージャーとしてメンバーと共に挑戦する木村さんは、「いかに働きやすい職場にするかを考え続けたい」と語り、「会社に来たくて、階段を飛ばしてきちゃいました!」と言える会社づくりを理想としています。宮沢賢治の「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」という考え方を大切にしているというヘラルボニーですが、世界をより良いものに変えていくには、変革者が道半ばで倒れることがないよう、コンディションを維持できることも求められます。前向きに挑戦し続けられる環境を整えることが、活動の持続性につながり、ミッション完遂への近道となるのでしょう。

——— まとめ

ヘラルボニーという会社をすでに耳にしたことがあるという方も多いかもしれません。社会課題に向き合うその姿勢や代表のメディア露出を通じて、注目を集めてきました。今回は「代表」ではなく、「コミュニティーマネージャーの木村さん」にフォーカスし個人の想いを含めてお話を伺いましたが、個人と組織とが乖離することなく、目指す未来の重なりが感じられるインタビューとなりました。「タフな仕事」と木村さんが表現されたように、世界の変革は容易ではありませんが、活動について楽しげにお話される姿が印象的でした。「世界全体が幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」という想いのもと、これからも仲間を増やしながら活動を続けていく木村さんたちヘラルボニー。「ISAI PARKに行ってみる」「ヘラルボニーのアパレルや雑貨を買ってみる」など、波紋を広げる一滴の雫になれる方法はさまざま。気になった方は、ぜひ木村さんたちの活動に触れてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ.岩手から広がる共感
Ⅱ.広がりを生む公園の誕生

thinc Partner編集部