thinc Journal ハマラノーエン 柳沢卓矢さん・折井祐介さんインタビュー
『「農」という新スタイルの提案を。』の読んでほしいポイント!
2025.6.17

こんにちは!thinc Partner編集部です。

この記事は、地域のクリエイティブ現場を、届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている株式会社ハマラ 代表取締役の柳沢卓矢(やなぎさわたくや)さん、ハマラノーエン・農園長の折井祐介(おりいゆうすけ)さんのインタビュー記事『「農」という新スタイルの提案を。』について、読んでほしいポイントをお届けします。

——— 記事の概要

全国的には八ヶ岳で知られる長野県諏訪郡原村。この地で、メロンより甘い「八ヶ岳生とうもろこし」を栽培し、メディアにも引っ張りだこになっているのが、ハマラノーエン(旧HAMARA FARM)です。運営会社である株式会社ハマラを立ち上げたのは、柳沢卓矢さん、折井祐介さんのおふたり。旧知の仲であるふたりが、会社員を辞めて農業の世界での独立を決めた理由、活動していくなかで見えてきた「農」という新しいスタイルを広めたいという想いについて、たっぷりとお話を伺いました。

——— 読んでほしいポイント


役割を分け、相手に任せることが
友人との仕事を成功させる秘訣

柳沢さんと折井さんは、子ども時代からの友人です。大人になり、ふたりで独立を目指す話が浮上した当時、周りの大人たちからは「友達と仕事をするのはリスキーだからやめておけ」と忠告を受けたといいます。その忠告を意に介さず独立を果たしたふたりは、仲違いすることもなく、今日まで事業を続けてきました。上手くやれている理由は、きちんと役割分担できていることだと折井さん。サッカーにたとえ、「同じボールを追ってしまうと、上手くゲームを運べない。僕らは自然とそれぞれの得意領域に合わせて役割分担できていったのが、上手くやれている理由」とお話してくださいました。気の合う友人と仕事に挑戦したいと考えている方のヒントになる実体験です。

その道の先人たちのアドバイスに
きちんと耳を傾ける

多少の農業経験はありつつも、本格的な農業ははじめてだったおふたり。最初の数年間は、売上がまったくない苦難の時期となりました。その要因のひとつは、先人である先輩農家の方たちのアドバイスに真剣に耳を傾けなかったこと。もちろん、自分たちで調べることで身に付けられるものもありますが、その土地ならではの知見は、その土地で長年経験してきた方だからこそ得られるものです。頭を下げ、教えを請うたことが転機となり、苦難の時期を抜け出したおふたり。その道の先人たちの知識やアドバイスを素直に聞き入れることの大切さがわかるエピソードです。

既存の価値観に縛られず
「楽しむ」姿勢を大切に

先人たちの知見やアドバイスを素直に聞いて活かす一方で、おふたりは農業に対する既存の価値観、イメージには染まらずに活動を続けています。「農家は休みなく、とにかく少しでも長く畑に出て作業をするもの」「野菜を出荷するには一定の大きさが必要」「直売所で売る野菜をパッケージングすると売れなくなる」など、「こういうもの」「こうあるべき」に縛られず、自由な発想を大切に事業を進めてきました。新しいスタイルとして、「農業」ではなく「農」を広めていきたいという想いは、そんな活動を通じて生まれてきたもの。「農業って大変」から、「農って楽しい」を広めていくおふたりの活動は、次世代の参入を促すことにつながっていくことでしょう。まず自分たちが楽しむ姿勢を大切にすることが、自分たちの業界に関わる人を増やす近道なのではないでしょうか。

——— まとめ

破天荒な印象を受ける折井さんと、「折井さんと一緒でなければ独立を考えることはなかった」という実直な印象の柳沢さん。タイプこそ大きく異なるおふたりですが、その相性の良さをひしひしと感じるインタビューでした。「やっていて、楽しいと思えていれば正解」「お金になるからやっているということばかりになると、つまらない」。こうしたスタンスで取り組まれているからこそ、おふたりの周りには若い世代をはじめ、さまざまな方が仲間として集まってくるのでしょう。職業としての「農業」ではなく、ライフスタイルとしての「農」を広めていきたいというおふたりの姿勢や取り組みは、農に興味がある方にはもちろん、それ以外の業界に関わる方にもヒントになるのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ.正反対の最強タッグ
Ⅱ.次世代の光になれたら

thinc Partner編集部