thinc Journal 砂浜美術館のインタビュー
『見方を変えて、価値を見つける』の読んでほしいポイント!
2025.4.16

こんにちは!thinc Partner編集部です。

この記事は、地域のクリエイティブ現場を届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている松本敏郎さん・塩崎草太さんのインタビュー記事『見方を変えて、価値を見つける」について、読んでほしいポイントをお届けします。

——— 記事の概要

「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」からはじまるコピーを掲げ、高知県黒潮町でさまざまな取り組みを行う砂浜美術館。公募で集めたデザインを印刷したTシャツ1000枚を砂浜に並べるTシャツアート展や砂浜に流れ着いた漂流物を集め、作品として展示する漂流物展など、ユニークな取り組みを展開しています。砂浜美術館の立ち上げから黎明期を支えた前黒潮町長の松本敏郎さん、地域おこし協力隊として黒潮町に移住し、NPO砂浜美術館の職員として働く塩崎草太さんに、砂浜美術館のコンセプトや各取り組みへの想いについて伺いました。

——— 読んでほしいポイント


10年続けると文化になる

松本さんたちが砂浜美術館でTシャツアート展をはじめた際、Tシャツの印刷を請け負ってくださった大手印刷会社の方から「10年は続けてください」と言われたのだそうです。その理由は、「10年やれば、文化になる」から。小さな取り組みも、続けていくことで地域に浸透し、いつしかその地域にとってあって当たり前の文化となる。「継続は力なり」とはよく言われることですが、やはり一定期間続けていくことが、活動を根付かせるために大切なことなのではないでしょうか。

これまでの視点を変えてみよう

建物のない砂浜自体を「美術館」とする発想をはじめ、ゴミとして扱われる漂流物をきちんと分類して展示する漂流物展など、発想を変えることで新たな価値を見出す活動を数多く手がけてきた松本さん、塩崎さんたち。塩崎さんは、砂浜美術館に端を発した考え方を「クリエイティブな発想」と表現し、それがマチの課題の解決に役立つのではと語られています。今までの思い込みを捨てて、別の方向から光を当ててみる。これまで気づかなかった、新たな価値が見つかるかもしれません。

思いついたら、やってみよう

「10年続ける」を目標に、毎年開催してきたTシャツアート展。結果、30年以上続くイベントに成長しました。しかし、最初からこれだけ長く続けられるイベントになるとわかっていたわけではありません。「狙ってやれるものでもない」というのが塩崎さんの意見です。塩崎さんは「やってみたら続けられるものになるかもしれないというものに、きちんと張ってみるのが大事」だと述べます。思いつき、「いいね」と思ったことは、やってみる。その挑戦が新しい地域の文化や財産になる可能性につながっていくのでしょう。

——— まとめ

松本さんと塩崎さんの年齢差は約30歳。これだけ年の差があると、考え方も価値観も変わっていくものですが、「砂浜美術館の考え方」「視点を転換すること」という軸を魅力だと考えている様子が共通して伝わってきました。既存の考え方に縛られず、発想を転換させることで新しい可能性が見えてくる。解決させたい課題がある方は、ぜひおふたりの考え方を参考に視点を変えて考えてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ. 砂浜を美術館に
Ⅱ.発想の転換がひらめきの種に

thinc Partner編集部