この記事は、地域のクリエイティブ現場を届けるメディア「thinc Journal」で掲載されている鳴子こけし工人見習いの渡辺あかねさんのインタビュー記事『鳴子こけしの虜になって』について、読んでほしいポイントをお届けします。
——— 記事の概要
地域おこし協力隊(2023年5月〜2026年3月末予定)として、宮城県大崎市で鳴子こけしを作る師匠に弟子入りし、「鳴子こけし工人見習い」として活動する渡辺あかねさん。一人旅で出会ったこけしに魅了され、「いずれはこけしに携わりたい」と思いを募らせていたところ、鳴子こけし工人見習いを求める宮城県大崎市の地域おこし協力隊の募集と巡り合いました。渡辺さんがそれほどまでに魅了される鳴子こけしの魅力とは何なのか。工人となるために移住したあとの地域での生活のリアルとは。渡辺さんに伺いました。
——— 読んでほしいポイント
興味があることに
アンテナを張り続ける
渡辺さんが鳴子こけし工人見習いの地域おこし協力隊の募集に出会ったのは偶然でした。しかし、その偶然は、日ごろからこけしに関する情報にアンテナを張っていたからこそ得られたものだといえるでしょう。「好きだな」「気になるな」と思えるものに対して、日ごろから少しだけ気にしてみる。それが、思いもよらない運命の出会いを引き寄せるのかもしれません。
さまざまな方との対話が
自分の道を切り拓く材料になる
こけし工人である師匠、そしてすでに独り立ちされている姉弟子の方や、若手の鳴子こけし工人の方たち。地域おこし協力隊の同期メンバーや、協力隊として参加した対話イベントで対話した地域の中学生たち。宮城県仙台市のイベントに出展した際に出会った他の出展者たちなど、さまざまなバックボーンや職業の人たちと話す機会を大切にしている渡辺さん。同じこけし工人の道を歩んでいないからこそ、気付かされる視点もあります。いろいろな方の話が心の引き出しとなり、自分なりの道を歩んでいく参考になるのではないでしょうか。
自信がなくても「やってみる」
チャンスに飛び込む一歩が人生を変える
伝統工芸職人や、ものづくりの作家として活躍している人は、昔から図工や技術の授業が得意だったり、手先が器用だったりする人ばかりだと思ってはいませんか?渡辺さんは、子ども時代、特別に絵が得意だということもなかったのだそう。そのため、鳴子こけし工人見習いの道に飛び込むにあたり、技術面やセンスに関しては不安があったといいます。たとえチャンスがやってきても、飛び込まなければ何も変わりません。「挑戦したことに後悔はない」と語る渡辺さんの言葉を、ぜひあなたが一歩踏み出す力に変えてみてください。
——— まとめ
旅先でこけしに出会ったときには、想像もしなかった生活を送る渡辺さん。こけし工人の道は長く、見習いとして歩みはじめたものの、まだまだ将来に関する不安はたくさんあると語ってくれました。いろいろな場所に出向き、さまざまな人たちと対話することで、自分なりの方法を見出し、未来を切り拓いていく。穏やかな口調ながら、自分にとっての正解を探し続ける力強さを感じました。「いつかものづくりに携わりたい」「いつか伝統工芸に関わる仕事をしてみたい」という方は、まずは渡辺さんのようにアンテナを張るところからはじめてみてはいかがですか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
全貌はリンク先よりご覧ください。
Ⅰ. 運命を変えたひとつの募集
Ⅱ. 対話が引き出しを増やす
thinc Partner編集部